

プロもうなる新しい発見。幅広く活躍されているインテリアコーディネーターの現場を取材しました。 |
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Vol.9 新舛 静香(しんます しずか)さん
<ホテルのコーディネートの事例を拝見>
<モデルルームのインテリアコーディネート事例&プロフィールはこちら> |
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◎インテリアコーディネート事例紹介 |
■お客様データ 金沢市内 ホテル |
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概要:
ホテルの模様替えに伴うインテリアのコーディネートを紹介します。
共同部分と客室14室をリフォーム(ワンフロアの片側全て!)し、そのインテリアのコーディネートを新舛さんが担当されました。14室あった客室は、2部屋づつ組合せ扉を介して行き来出来るようにし、ベッドルームとアネックス(ゲストルーム)といった使い方が出来る7つの部屋にしました。ブライダル部門を強化するという事業展開にあわせ、ホテルではウェディングスィートという位置づけをしています。また、アネックスルームは着付けや休憩といった使い方も視野に入っています。
 
●エレベーターホールです。客層を絞ることによって内装にも明確なコンセプトが伺えます。まさにウェディングムード満点。

客室の入口前です。エレベーターホール同様にムードのある仕上がりです。 
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●次は客室です。 七つの部屋にそれぞれとテーマを与え、それに沿ってコーディネートをしました。
テーマはアーバン・フローラル(フラワー)・エスニック・セレナード・クラシック・エレガンス・サンシャインと
それぞれの空間にふさわしいコピーをつけプレゼンテーションしたところ、そのまま室名として採用されたそうです。
 
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■改修前の客室です

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■全ての部屋の写真を以下に紹介します。
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右側がベッドルームで左側がアネックスルームの写真です。
同じテーマに沿いながらも、異なる用途に則した仕上がりとなっております。
■アーバン
 
■フラワー
 
■エスニック
 
■セレナード
 
■クラシック
 
■エレガンス
 
■サンシャイン
 
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■ピックアップ
・ルーフバルコニーを望む窓周りは部屋の演出ポイントの一つで、その装飾にも各室趣向を凝らせています。
特にカーテンは、素材、色、柄、スタイルなどの雰囲気に合わせつつ個性の見せ所になっています。
窓周り
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サンシャイン |
セレナード |
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↑チャペルを望むアーバンのアネックス |
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・内部側です。ドアに装飾を施し、枠も塗り替えています。 内部ドア
・天井です。設備関係の取り合いは今回最も苦労した部分のひとつです。新たに段差を設けた天井には間接照明を施し、格調の高い雰囲気作りに一役買っています。

・ユニットバスです。ユニットバス内部もダイノックシートでりフォーム

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ホテル側の御担当者橋本陽子様。(左)
307号室『アーバン』、チャペル・ガーデンを望むロケーションとそれを演出している壁・床などのトータルコーディネートが一番のお気に入りとの事。新舛さん(写真左)には、色の組合せや材質など、『くつろげる・やすらげる』空間演出をご相談され、「7室それぞれのコンセプトからトータルデザインまで丁寧にアドバイスしていただきました。
価格調整による素材の変更もありましたが全てにおいて満足のいくお仕事ぶりに感謝しています。プロとして、女性としてとても参考になりました。」との事でした。
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◇取材後記◇
ホテルのリフォームという事で、既存の部分と改修した部分の両方見学することが出来ました。リフォームという事ではありますが、ただ単に仕上げ材を刷新するという事ではなく、ホテルの事業展開に併せた内部空間のご提案は、相当なプレッシャーのかかる仕事ではなかったかと思います。
そんな限られた枠の中で、ホテル側の御担当者橋本様と二人三脚の作業により、14通りもの見事な回答を示した新枡さんにとってこの現場は、尚一層インテリアコーディネーターとしての能力を発揮できる遣り甲斐の大きな場所ではなかったかと思われます。
内容に関しましては、既存のユニットバスや建具を利用する半面、天井に関しては大胆に手を加え、段差を設け照明を埋め込みシャンデリアを吊るし、格調の高い空間に仕上がりとするなど。生かすところと、思い切って手を加えるところのメリハリを付けると言った、コストバランスにも優れた明確な作業手法が垣間見えました。今回の見学を通して新枡さんの素晴しい手腕と仕事への情熱が垣間見えた気がしました。
■御礼
取材にあたり、金沢国際ホテルの橋本様をはじめ、皆々様のご理解とご協力いただきました。誠にありがとうございました。 今後ともIICAの活動にご期待ください。
※取材/内川、掛野、瓶子、福田

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