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IICA「暑気払い会:二の字」リポート

米谷幹事の 「第35回いしかわインテリアデザイン賞2006 デザイン大賞」受賞のお店、石川のおいしい地酒が揃っている、というおふれに惹かれて参加しました。「ひがし」の「吉はし」の前を通りすぎて右に折れた小路に、まん丸大振りの赤提灯「二の字」がかかり、入口には白い麻ののれんのかかるお店でした。お店の前でダイヤコムの福田さんが一番乗りで待っていてくださいました。
福田さんはこのお店の左官部門(珪藻土、櫛引)をお仕事なさったとか、できあがって開店してからははじめて、とのことで参加してくださったようです。はじめ仕上がりがきれいすぎて建築家の小笠原先生のOKが出ず、ラフな感じに塗り直しをさせられたんだよ(^^)完成した上から塗り直したのでは「ちり」が埋もれててしまっておもしろくないので下地からやり直したんだ。とのことでした。内装用珪藻土は水のはじきが良く、外壁用の珪藻土は水分の含みが多い、それが味わいになる、ということであえて外壁用珪藻土を塗られた内壁は、素朴なテクスチャーと景色に趣がありました。
カウンターに脚をおろすと夏のきものにおてんこを結ったママと男児のお祝い着模様Tシャツのおねえさんが地酒を片口に次ぎわけたり、ほどの良い肴を並べてくれます。こんにゃくとショウガの付きだし、丸干しのイカ、堅豆腐、ぶりのこんか漬けなど珍しい物もありました。メンバーの中のご常連!や日本酒好きの皆様のご推奨の元、いくつかのお酒を試飲!?させていただき、こちらのほうも、たいそう「いい加減!」でした。

お店は、エントランスの格子に始まり、箱階段にちゃぶ台、レトロなポスターに和紙のスクリーンと近代日本の懐かしい仕様の中で、「安らぎの調光師」(ビフォーアフター)の手腕を発揮されての「ゆらぐ灯りのグラデーション」が目をひきました。また、他の照明はあくまでこのメインの彩りをじゃましない程度にとどまっており、お隣の元角さんとは「この暗さが心を落ち着かせ、癒してくれるね」と共感しあいました。7,8人も座れば十分、というスペースも、相客に気を遣いすぎないほどの良い広さなのかもしれません。私たちのあとから来店されたご年配の紳士お二人は、このお店でおいしいお酒とママとの会話を愉しむため、今宵は夏の白地の麻のきもので、とおそろいでお越しになりました。時代がかったラジオから流れるBGMは音量を絞った新内流しの「蘭蝶」かしら・・・。かくて、おとなの遊びどころ「二の字」、一見の価値あり、です。

文・羽馬麻津子 写真・米谷薫 

 

 


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