去る3月10日(土)、浅野川のせせらぎ、風情漂う金沢の三大茶屋街のひとつ、主計町(かずえまち)にある仲乃家さんにおいて、IICA今年度最後の研修会、そして石川探訪としても最後の締めくくりとなるお座敷芸を体験することができました。
滅多に体験することのできないお座敷芸、しかも通常なら一人2万5千円〜3万円はかかるところを一人1万3千円という会費で体験できる企画というだけあって、募集定員10名の枠はあっという間に埋まり、残念ながら今回お申し込みいただいたにも関らず参加できなかった方々もいらっしゃいました。
その方々の為にも、第2弾も検討中ですが、今回は特別に破格な価格でサービスしていただけたこと、時期によっては同じようには行かない場合もあるということだけどうぞご理解ください。

兼六園下の方から向かってくると、浅野川大橋の手前を左に曲がり、5,6件ほど行った左手に仲乃家さんはあります。建物は改築後、金沢市都市美文化賞を受賞しました。
 
私にとっても、今回参加したほとんどの方々もお座敷芸は初めてで、皆さん緊張した面持ちで待っていると、初め3人の芸妓さんが座敷に入ってきました。
芸名は京子さん、きみ代さん、あやさん
京子さんは中乃家の女将さんです。
乾杯、お食事の前にまずはあやさんによる小鼓からということで、早速芸が披露されました。
舞を披露してくれているのが、あやさん。
この業界ではとてもビッグな有名人です。
唄は京子さん、三味線はきみ代さんが演奏してくれました。
 |

金沢の伝統芸能のひとつ、金沢素囃子(すばやし)。
指先、爪先にまで心の込められた繊細で優美な舞です。
曲名は人間国宝十五代宗家 杵家喜三郎氏による
主計町の情景を唄った「金沢逍遥」です。 |
金沢素囃子は格調高く、華麗で、北陸では金沢のみに伝承されているそうです。
しかも主計町の芸妓の技術水準は全国でもトップクラス。
最近では、平成7年にアメリカニューヨークのカーネギーホールで開催された「日本の祭典inニューヨーク」において演奏を披露され世界でも高い評価を受け、また平成16年3月にはオーケストラアンサンブル金沢とのジョイントコンサートという斬新な試みも行われ、これらに京子さん、きみ代さん、あやさんの3人共出演されたそうです。
そんな御3方が目の前で芸を披露してくれていると思うだけで、ものすごく感激を受けました。
初めて体験する目の前の演奏に魅了され、肝心のあやさんの小鼓を叩いている姿を写真に撮るのを忘れてしまいました。
 |
 |
| お料理は兼六園にある兼見御亭の会席料理。 |
御重にも家紋が入っていて、しかも引き出し式に
なっており、まるで和の宝石箱のようでした。 |

引き出しを開けると、見た目も鮮やか、金箔も散りばめてありました。
食してみると、これがまたおいしい!目でも舌でも大満足なお料理でした。 |
| |
 |
 |
あやさんにお酌をしてもらい、
お酒もすすみます。こ、光栄です!! |
あやさんにも返杯。 |

京子さん、きみ代さん、あやさんにお酒を注がれながらお料理を堪能していると、今度は若くて綺麗な芸妓さんが入ってきました。芸名は桃太郎さん。とても覚えやすい芸名です。お座敷太鼓を披露してくれました。
その後、お座敷太鼓の体験をさせてくれるということで、主に男性陣を中心に体験させていただきました。

美人の桃太郎さんの前で嬉しそうな石尾さん。 |

緊張した様子の久保田さん。 |

桃太郎さんの手の動きに合わせて太鼓を叩きます。

真剣に太鼓を叩く後藤さん。 |

手先をしっかり見つめる向出さん。 |

とても楽しそうな尾崎社長。
あやさんは、芸をされている時は、その凛とした姿にオーラさえ感じさせますが、話をするととても気さくで笑顔も素敵な女性です。桃太郎さんは、主計町の芸妓さんになって、まだ間もないですが、これから主計町の華になって行くことは間違いありません。松井秀喜と一緒に写っているプライベート写真も見せてくれました。

 |
 |
あやさんを交えての記念撮影 |
とても雅(みやび)やかな、そして、世界に誇れる主計町一番の芸に触れることができ、大変貴重な体験ができました。
京子さん、きみ代さん、あやさん、桃太郎さん、今回は楽しい宴をありがとうございました。お蔭様で、お座敷デビューを無事果たすことができ、仲乃家さんにおいては一見さんではなくなることができました。
これからも金沢のすばらしい伝統芸能を後世に引き継いで行ってください。
それから、今回早くから申し込みを頂き、ご参加いただいた皆様もありがとうございました。
文:掛野俊介 写真:西田、西村、羽馬
|