IICAのICの現場2
プロもうなる新しい発見。幅広く活躍されているインテリアコーディネーターの現場を取材しました。
   
Vol.12 八十島 加緒瑠(やそじま かおる)さん
<能登島町のK様邸新築工事のインテリアコーディネート例>

◎プロフィール
■氏 名 八十島 加緒瑠
■会社名 カトル・ヴァン(フリーランス)
■業務内容 
フリーのICとして、住宅・店舗の内外装について照明計画や建具デザイン等を含めて、トータルに提案する。 設計士さんからの依頼も多い。また、大和ハウジングのICとして、家具、カーテン、照明を中心に、リフォームから新築まで幅広くこなす。

■ICへの道程
 30代後半で友人からインテリアコーディネーターという仕事があることを聞き、その内容から女性が自立して一生続けていける仕事だと感じた。 その友人と共にIC専門学校で学んだ後、フリーのICオフィスに入社。アシスタントからスタートする。 そこで、ICの資格を取得し、独立、現在に至る。

■趣 味
 フルート、レザークラフト、書道等その他たくさん
◎インテリアコーディネート事例紹介 
 50代のご夫婦2人暮らし。コンセプトは、風格と重厚感のある佇まいの中に、繊細な美しさが共存した家。


能登島町のK様邸新築工事のインテリアコーディネート例を、ご本人から紹介していただきました

1.外観

外壁の色に渋く濃い茶色を遣い、白木と対比させることで、落ち着きのある、和の美しさを出したいと思いました。

2.玄関ホール

天井と柱は、漆塗りです。玄関の床は、御影石の黒と朱を使ってあります。
北陸の気候を考えますと、磨きだけでは、床が濡れた時に危険ですので、歩くと考えられる部分は、 ジェットバーナー仕上げにしました。

 

3.玄関ホール吹き抜け

4.ダイニングキッチン


システムキッチンという硬質なものが大きく面積を占めるため、洋と和の調和を大切にしました。
テーブルの上には、レトロな雰囲気を持つペンダントを使い、リビングへと続く大きな引戸は、 縦のラインを強調した、和になり過ぎないデザインとしました。

5.応接間

天井に格子を使い、照明もレトロな雰囲気のものを使ってあります。

6.居間

天井に古木を塗装したのもを使い、タタミは琉球畳です。シェードには朱色を用いて玄関床からの関連性を持たせました。

8.寝室

寝室の真向いがお座敷の入口になります。来客が多いお宅なのでお客様が間違えてドアを開けた時の事を奥様が大変気にしていらっしゃいました。
そのため、入口にパネルカーテンを使い、来客時にはそれを引くことによって目隠しになるようにしました。

9.トイレ

狭い空間ですので、華やぎのあるクロスを使い、 白い陶器で清潔感を持たせました。

10.座敷

12畳が2間つづいたお座敷です。
写真では、わかりづらいのですが、襖は絹、引き手には四季の花をあしらった美しいものが使われています。畳のへりも重厚感のある模様のものを使いました。天井と柱は全て漆塗です。

 

■八十島さんに聞きました

■インテリアコーディネーターとして、何が一番必要だと思いますか?

お客様の話をよく聞き、その方が求めるものを的確に把握すること。
そして会話の中から、漠然としたイメージでしかないご希望を、具体的な形にして提案できる力が必要だと思います。 

■コーディネーターになる前となった後で、何か変化はありましたか?

素敵なホテルに泊まった時などに、タイルの貼り方、カーテン・壁紙、また全体的な色の組み合わせ等を真剣に見るようになりました。

■コーディネートする時、特にどういうことを心がけていますか?

家全体のイメージを統一し、その中心がずれないようにすること。
そして、その中に、ちょっとした遊び心を加えることも忘れないようにしています。

■最近のお客様の傾向を教えてください。(カーテン、クロス、家具など)お客様に人気のもの、またあなたが注目しているものはありますか?

若い方には、モダンなものの人気が根強いですね。また一方で、クラッシックで上質なもの、本物の良さを求める方が増えています。

■今後の目標を聞かせてください。

むずかしい仕事、ハードルの高い仕事にチャレンジしてみたいです。

■取材を終えて
「インテリアコーディネーター」という職業が、まだ、一般的に知られていなかった頃から、お仕事をされていた八十島さん。仕事を始めた頃は、男社会の現場で、いろいろとご苦労をなさったようです。そんな時に、大きな仕事をまかされ、期待に応えられるか不安でいっぱいになったこともあるとのこと。しかし、プレッシャーをはねのけて、無事仕事をやり遂げ、お施主様に喜んでいただいた時は、「本当にうれしかった!」とおっしゃっていました。 それから後、着実にキャリアを積み上げ、今なお高いハードルを目指す八十島さん。
そんなパワフルで、明るく陽気なお人柄でありながら、一方でお仕事ぶりには、洗練された繊細さも感じます。
その両面が八十島さんの魅力なのではないでしょうか。
取材の時にも、楽しいお話をたくさんうかがって、こちらまで元気になりました。
本当に、ありがとうございました。

■御礼
取材にあたり、K邸の皆様、大和ハウジングの皆様にはこころよくご協力いただきました。誠にありがとうございます。 今後共ICの活動にご期待下さい。

 ※取材/柿本美雪、西村恵美子


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