プロもうなる新しい発見。幅広く活躍されているインテリアコーディネーターの現場を取材しました。
 
Vol.1 西島恭子さん
キッチンとLDの家具、窓周りのコーディネートの事例を拝見。

無事納入されたカッシ−ナ(イタリア)のシステムキッチンの前で。(西島さんの笑顔が輝いてます。) 
◎プロフィール
■氏名 西島恭子(Nishijima Kyoko)
■会社名 株式会社山岸製作所
■担当
ショ−ル−ム接客、造作家具の提案、納入立会い等

■ICへの道程
大学時代に油絵を学び卒業後、空間をつくっていく仕事に興味をもち、インテリアコ−ディネ−タ−の仕事をしていきたいと資格を取得したことから
■趣味 油絵
■座右の銘 無理をしないで自然に
◎インテリアコ−ディネ−ト事例紹介。
(西島さんは主にキッチンとLDの家具、窓周りのコーディネートを担当されました。)
  ■お客様データ/・金沢市内Y邸 ・家族構成 40代のご夫婦
 

■リビング
・床はコルクタイルを使用されており、身体に優しい歩行感が得られました。イタリア皮製ソファ−の下にはペルシャ絨毯が敷かれ、部屋全体のグレ−ドを高めています。
上質なものを好まれるご夫妻のご希望がそのまま反映されたリビングになっています。


↑リビングは、アクセントになる黒のソファーが置かれ和風モダン調。

←リビングは吹き抜けで、洋と和のテイストがほどよく調和。

  ■ダイニング
・窓面の装飾は西島さんが今回、一番こだわってご提案した部分だそうです。どのお部屋も窓の上部にはカ−テンレ−ルが直接見えないようバランスを取り付け、より美しくみせるための工夫をされています。また、レ−スは雰囲気つくりとしても取り入れられますが、実際は室内に外光を柔らかく取り込む効果がありますので、ファブリックを優しい空間つくりに一役担っているようです。実際、西島さんはその辺も考慮されてウィンドウトリ−トメントプランをされたそうです。

・ダイニングは、八角形のテーブルで サロン風。


・カーテンのプレゼンテーションボード


・ダイニングの飾り棚は、スッキリと
収納スペースがたっぷり。


・窓周りは、すっきりとしたシャープシェードと、
やさしいレースの組み合わせ。
 
■洗面室
・奥様のこだわりアイテムをインテリアエレメントでうまく調和させた洗面室となっています。洗面天板は人造石。壁はヒノキ材。毎日よく使用する場所こそエレガントで使い易いようにされています。窓上部には植物の文様のバランスをとりつけその下には木製のプラインドを取り付け、部屋の質を高めています。窓のサイズにあわせたオリジナルデザインでより華やかな雰囲気にしています。室内から見るお庭の景色も一段素敵にみえるから不思議です。

・オリジナルデザインのバランス。


・クラッシックな洗面ボウルとカラン

 
◎お客様の声/奥様から「仕上がりに大変満足しています。」
◎西島さんがインテリアコーディネーターとして、特に心がけていること。
「お客様の言わんとしていることを、言葉の情報と行間の両方から読み取ること。そのためには、迅速な判断力と、客観的な感覚が必要だと思います。」

◎西島さんの今後の展望
「仕事を続けながら、油絵その他の平面作品を描いていこうと思っています。さまざまな空間の中で、雰囲気作りに一役かえるような絵を描けたらよいですね。いい空間で個展でもひらけたら最高です!。」とのこと。
 

◇取材後記◇
取材中も現場で一生懸命がんばっている西島さんの姿(ヘルメット着用)が、目に浮かぶようでした。施主様が確認出来るようサンプルを取り寄せたり、家具等も何度も実際の雰囲気をつかんでいただくために運び入れたりと肉体もフルに活用されたようです。しかし現場ではシンマイの西島さんはベテランの職人さん、また監督さんに何度も怒鳴られたとのこと。・・・時には熱い雫が・・・。でもそれを乗り越えて、強くなっていくのですよね。今回、施主のインテリアに対するこだわりレベル高く、西島さんの施主の夢を実現させようという強い思いが顧客満足度にも繋がっているように思いました。また以前から駅のデザインに興味があるそうで、是非機会があれば参画したいと意欲満々です。近い将来、白いキャンバスに描いたものが実際の駅のデサインへ携わることになるかもしれませんね。今後のご活躍が楽しみです。

◇◇御礼◇◇
取材にあたり、施主(Y邸)奥様にはこころよく承諾していただきました。誠にありがとうございました。
今後共、ICの活動にご期待下さい。


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