プロもうなる新しい発見。幅広く活躍されているインテリアコーディネーターの現場を取材しました。
 
Vol.7 羽馬 麻津子さん
モデルルームをリフォーム!

いつもすてきな笑顔で元気ハツラツな羽馬さん。
工事中の現場にて

◎プロフィール
■氏名 羽馬麻津子 (Atsuko Haba)
■会社名 フリーランス インテリアコーディネーター
■業務内容 住宅リフォームコンサルティング、設計施工監理

■ICへの道程
建築士のご主人に進められて資格を取得。主にリフォームを多く手がけている。
■趣味 茶道、着物の着付け等のコーディネート
■座右の銘 身の丈、分相応。
◎インテリアコ−ディネ−ト事例紹介。
(今回は羽馬さんがリフォームを手がけられたモデルルームをご紹介します。)
 

 ・外観 


・玄関入口サイン

 

■リフォームモデルルームのコンセプト

  1. 住まわれる方が心地よく快適に過ごせること。
  2. けがや病気で身体が不自由になった時にも快適に過ごせるようバリアフリーやユニバーサルデザインも考慮すること。
  3. 他ショールームでは得られない、実物を見て、触れて、使用してみるという、実感できるモデルルームにすること。
  4. 掃除がしやすい等、メンテナンス性の良いものを選定すること。
  5. 実際に住みながら、長期的に快適性の度合いを体感し、データを蓄積していくこと。
 
  ■羽馬さんにとってリフォームとは
リフォームとは、ご相談の段階からお客様のお宅に伺い、工事中、完成後も、幾度となくお客様のお宅をご訪問し、ご希望に近づけていく仕事です。お客様の生活スタイルを理解し、ご家族皆様のご意見をお聞きし、相違点を調整しながらご希望の快適な空間をご提案しなければなりません。
 実際、工事が進行しますと、壁や天井の撤去などで今まで見えなかったものが、目に入り、当初の打ち合わせからの変更点等、その場の状況説明などをさせて頂いても、ご家族の皆様に充分なご理解を頂くことは難しい時もございます。また、お宅の一部を撤去しながらの工事になるため、万全を期して備えたシートや仮設壁でも不可抗力的な雨風、気温の変化による生活へのご不便もおかけする場合もございます。このへんが新築と違って、リフォームをする時に常に気を遣う点です。

<リフォーム前>
 <リフォーム後>

構造的に残ってしまう柱は、半円筒成形合板で合わせ囲むことによって、圧迫感を感じさせず、室内がすっきりとした印象を受けます。また、室内のアクセントにもなっています。仕上げは汚れが着きにくいリアテック(サンゲツ)を貼っています。
さらに、この囲った丸柱の隙間を利用して各種配線やコンセントなども内蔵され、機能的にも考えられた、細身ですが頼もしい柱に生まれ変わっています。

■アンダーセンのダブルハング窓
この窓はその特徴として、内側に倒して室内側より掃除することもできます。複層ガラスを採用していることで、1枚ガラスの窓と比較しても約20%の暖房費が節約できるといわれています。



・部屋内から、外側の窓を拭くことが出来ます。

■ウィンドウトリートメント
ハイサッシのテラス窓や大型窓などの大きな開口部に向いています。
シャープなフォルムがスマートな印象を窓辺にもたらします。開閉はバトンを引いて行います。両開きですから引き違いのサッシに合います。

・ロールスクリーン

ダブルハングの上げ下げ窓には最適のウインドウトリートメントです。柄を同じにすることで、部屋全体に一体感が生まれます。
柄は、ジョーヌ3111(タチカワブラインド)です。 
  

 

■オリジナルキッチン

オリジナルキッチンのキャビネットの本体は、カラーシステムパールトーン(アイカ)です。この色とテクスチャーが気に入り、正面側はこの色を見本にUV塗装をし、裏側はコストダウンをはかるため、アイカの化粧合板にしています。

 ◎デザインについて

  • 足元を開けて配管スペースをむき出しにし、水漏れやメンテナンスに即対応可能です。 
  • 床暖房や掃除のしやすさの点からキッチン全体を床から100mmほどの側脚をつけています。 
  • 流行に左右されないようスッキリと清潔なイメージを保つため引き出しには金物の取手は使っていません。
真っ白のシンク(INAX製)はエクセラガード加工となっています。
メンテナンスがしやすく、洗い物を終えて真っ白のシンクが現れたときの達成感が気持ちよいものです。
水栓は操作性、機能性からグローエ(ドイツ製)のミンタを選定し、カウンター天板の上に鍋をおいたまま注ぐことが出来ます。水栓は360°回ります。
また、収納部分には約10キロの重さのある低回転ジューサーが強力なスライドレールでスムーズに出し入れできます。
カウンター天板は石にするかコーリアンにするかで最後まで検討しました。
1年間コーリアンと御影石、大理石のサンプルを過熱機器のそばや手元に置いて実験しました。
熱した油の飛びちりや鍋敷き代わり、茶碗の高台のすれによる傷などあれこれ試してみた結果、
・ 傷や汚れが目立たない
・ 汚れや水分が中まで染み込まない
という衛生面から考え、コーリアンにしました。品名は「マグナダンブルグラス」。アイボリー地に微塵の草をカットした細かな迷彩柄のもので
汚れが目立ちません。

■ミーレの食洗機(ドイツ製)

キッチンのワークトップ下にビルトインできるように機器の高さが変更できるようになっています。床から79cmから84cmまで可能です。
システムキッチンのドア面材取り付け専用とパネル材取り付け可能ビルトインタイプがあり、 キッチンとのカラーコーディネーはしやすいです。耐用年数が長く、省エネ性能も向上されています。但し、自然乾燥なので、乾き具合をお客様に確認して頂きながら検討していきます。

■グリーンハイキ((株)THA)

壁付けの換気扇です。フードが必要ないので通常のフードスペースは、多目的に使用が可能です。通気口が目の前にあるので、すぐに汚れを拭き取ることが出来ます。使わない時はダンパーを閉めておけます。(これなら、届かない換気扇を見上げて、ため息をつくこともなくなりますね。)

■羽馬さんに聞きました
Q:インテリアコーディネーターとして、何が一番必要だと思いますか?
A:お客様からご信頼を頂くこと。

Q:今、一番したいことは何ですか?
A:お客様とリフォームのお話をするのが一番楽しいです。それからパソコンやデジカメでうまく提案書を作成することです。

Q:今までの経験の中で、一番印象に残っていることはどんなことですか?嬉しかった思い出、または苦しかった思い出などを聞かせてください。
A:施工させていただいたお宅で完成後お礼の宴を催していただいたり本当に喜んで頂いてお礼のメールを頂戴したりすると仕事人冥利に尽きる思いがします。ありがたいことです。お施主様とはメンテナンスを含めて、一生のお付き合いだと思っていますので、誠心誠意お付き合いをさせていただきたいと思っています。

 

 

◇取材後記◇
取材のために訪れた我々を迎えて下さったのは、素敵な着物をお召しになった羽馬さんでした。忙しい仕事の合間をぬって、大好きな芸妓さんの追っかけや着物のコーディネートもこなす羽馬さんは「生活する」「住まいする」ということにかけて人一倍懸命に取り組まれています。

『「私の住まい方」がテーマで、住まいはどうあれば、どのようにすれば自分が望む暮らし方が実現するかを意識してプランしました。今後ひとつでもふたつでも提案例を増やしていければと思います。私のリフォーム談などをお茶うけにひとときをお過ごし頂ければと思います。』と気軽に相談できるお店も近々オープンされるようです。
思いついたことに対して、抜群の行動力を発揮します。羽馬さんの話される内容には人並みならぬ情熱が感じられます。その情熱でインテリアのコーディネートだけにとどまらず、椅子やクッションの製作、提案と幅広く活躍の場を広げられています。
最近は、より快適な暮らしを求めてインテリアやリフォームに対する関心が増え、また幅広く情報をお持ちの方が多くいらっしゃいます。そういうお客様に対し、言葉や写真のイメージだけにとらわれないように常に問題意識をもち、とことん調べて、また比較検討をしてからご提案する 姿勢はお客様から信頼を得られるものと感じ得ました。  

*取材:掛野 大谷 西田(佐)

 


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