![]() ![]() プロもうなる新しい発見。幅広く活躍されているインテリアコーディネーターの現場を取材しました。 |
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Vol.10 後藤 真実子さん 金沢市内のK様邸新築工事のインテリアコーディネート例をご紹介します |
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◎プロフィール ■会社名 マークス (フリーランス) ■業務内容 ■ICへの道程 ■座右の銘 何ごとも誠実に |
◎インテリアコ−ディネ−ト事例紹介。 (金沢市内のK様邸新築工事のインテリアコーディネート例をご紹介します) |
■お客様データ 金沢市内の閑静な住宅街にあるK邸。 |
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エントランスからポーチへ入る引違い戸。木とアクリルでできており、軽くて開閉がスムーズでアクリルから透けて見える中の光が、訪れる人に安心感を与えてくれる。 |
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和の薫り漂う玄関ポーチ 壁は土壁にひび割れを発生させたままの仕上、腰壁はタイル貼りで土の自然なままの素朴な表情と草の模様が散りばめられたグレーのタイルの組み合わせが、どこか上品さも感じさせます。 |
土壁に掲げられた木製の表札 |
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K様邸は、天然木がふんだんに使われたお宅で、貼り玄関ドアからすでに、木製です。下部は銅板j貼り。 鋳物のレバーハンドルと木の建具がとてもマッチしています。 |
腰壁は名古屋モザイク工業(株)の「ルナーレ」300角タイル | ||
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玄関ホールから真っ直ぐ伸びた廊下の先に、朱色の額が目に飛び込んでくる。そして、天井に1箇所も照明器具を配しておらず、壁のブラケット照明だけで明るさを演出しています。 | サッシも、木製。羽咋の「森の窓(株)」製品です。 http://www2.nsknet.or.jp/~morimado/index.html |
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家の中に一歩足を踏み入れると、とても穏やかな空気を感じました。 床は、チークの無垢フローリング、階段はケヤキで、壁はしっくい塗です。 ローズウッドの花台には、この空間にぴったりのお花が...。 Kさんが、この家での暮らしを豊かに楽しんでいらっしゃる様子がうかがえます。 この花台の扉に貼ってある紙や、奥の壁に絵のように掛けられているのは、京都の老舗「唐長」さんの唐紙です。http://www.karacho.co.jp/ 後藤さんとお施主様は、一緒に京都まで足を運び、お店でいろいろと相談しながら、この唐紙を選んだそうです。 |
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珪藻土の和室。「和室」と呼んでよいのかわからないが、床の間の上が吹き抜けになっている一風変わった造りになっている。屋根の勾配のままに天井の勾配をとり、しかも梁をそのまま化粧梁として見せ、天井が高く、とても開放的な和室でした。天井から吊り下げられたペンダント照明は後藤さんセレクトのもの。 | |||
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床板はヒノキ。 掛け軸と床飾り、そして生け花が見事に調和しています。お施主様のセンスの良さも感じられます。 |
襖を閉めた時の様子。 欄間部分からダイニングの明かりが照らし出されます。腰紙も桟木のピッチに合わせ上下で色分けされた洒落た演出。 |
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和室におかれた製作座卓(くるみ材) | 左右で模様が違います。 設計士さんの遊び心のある造りになっていました。 |
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和室の隅におかれた衝立にも京都の唐紙が貼られていました。 | ||
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部屋のあちこちには、Kさんが気に入って少しずつ買い集めているというジュリアン・ウィリアムス(イギリス)の絵が。このモノトーンの絵が、部屋のイメージを全体的にまとめているように思いました。 | 2階のアトリエスペースにはたくさんの絵が飾られています。 | ||
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ご家族の一員。猫の「つむぎちゃん」にとっても、木の家は心地よさそうです。ダイナッミクな柱と梁で構成されているため、猫にとっては格好の遊び場。 | 見つめられて、ちょっとドキドキしました。 | ||
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つむぎちゃんのベッド | ||
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灯油でパネルの中の温水を温める「HR暖房システム」が家全体に使われていて、どこにいても、ほんわかと暖かです。 将来のことを考えて、これもバリアフリーの一環として採用されたそうです。ベッドは桜材です。 |
玄関脇にもパネルヒーティングが設置。 冬場にコートをかけておけば、急に出かける時でもいつでもぽかぽか | ||
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そして和室にもパネルヒーティングが!薄くて、しかもシンプルなデザインのため、どこに設置してもさほど違和感が感じられませんでした。 | ||
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アシスタントの方の仮眠室にも、ちょっとした遊び心が。Kさんが使わなくなった着物の帯を襖のアクセントにリサイクル。 こちらは着物の反物。↓ |
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廊下の物入の襖の引き手にも、先程から随所に使われている唐紙が貼られていました。 柿渋色の草模様と胴の色をした引き手が、玄関のコーディネートにも似て、遊び心の中にも、洗練されたコーディネート術が冴えわたっています。 |
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こちらはアトリエ横の小部屋。ここの扉にもアクセントに唐紙が貼られていました。ここでも統一性をもたせています。 | 和室にある衝立と同じ模様。 | ||
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疲れたらアトリエ横のシアタールームで休憩。 オーディオ設置専門業者によるアンティフォンさんの設計で、臨場感あふれる映画が楽しめる。 ここでは一時仕事を忘れて、煮詰まった頭をからっぽさせてくれます。 |
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Kさんのお仕事場。開放的な空間で天然素材に囲まれていると、自然に良いアイディアも浮かびそうです。 木としっくいというとにかく自然材料にこだわった設計士の元で、後藤さんも唐紙を巧みに使用し、模様を草柄にして、あくまで自然のイメージを崩さず、お施主様の要望にもきちんと応え、コーディネートされた空間造りはさすがでした。 |
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・・そして今日も夜遅くまで、 |
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■後藤さんに聞きました | |||
1)インテリアコーディネーターとして何が一番必要だと思いますか? 2)コーディネータになる前となった後で、何か変化はありましたか?
4)最近のお客様の傾向を教えてください。(カーテン、クロス、家具など)お客様に人気のもの、またあなたが注目しているものはありまますか? |
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■今後の目標を聞かせてください。 日々の自分の生活体験がすべてICとしての知識であり経験となります。毎日の生活を大切にしてぜひ夢を実現して下さい |
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取材を終えて K様邸の設計はT設計事務所さん、施工はM建設さんでした。
御礼 取材にあたり、K邸の皆様にはこころよくご協力いただきました。誠にありがとうございます。 *取材:掛野俊介、西村恵美子
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