IICAのICの現場2
プロもうなる新しい発見。幅広く活躍されているインテリアコーディネーターの現場を取材しました。
 
Vol.2 粟谷須恵子さん
住宅のコーディネート事例とケアハウスの事例拝見。
粟谷
粟谷さんが所属されている小松住宅展示場のオフィスにおじゃましました｡		 ◎プロフィール
■氏名　粟谷須恵子
■会社名　ＪＡホ−ム　小松展示場
■担当　インテリアプラン、コ−ディネ−ト
■ICへの道程
きっかけは雑誌でインテリアコ−ディネ−タ−という職種がある事を知り、興味を持ちインテリア専門学校卒業後資格を取得し現在に至る
■趣味　生け花
■座右の銘　誠実　
◎インテリアコ−ディネ−ト事例紹介＜その1＞
（粟谷さんは主に、エントランスと子世帯の和室のデザインをご提案されました担当されました。）
  ■お客様データ／・寺井町内　・６０代親世帯と３０代の子世帯（子供2人）の６人家族　
外観
・ニ世帯住宅として作られた延床面積88坪（293.12m2）の高気密、高断熱システム大型住宅です。右図は簡単な間取り図ですが玄関ポ−チが1箇所で玄関がそれぞれの世帯で設けられているところが特徴の一つです。

平面図
   
エントランスパース
 エントランス

・左図の室内パ−スは粟谷さんがプレゼンの時に作成して施主に確認するため作成したものです。実際は右の写真のようになり、イメ−ジどうり仕上がり施主も満足されていました。写真ではわかりつらいかもしれませんが、正面飾り棚のバック壁面は:珪藻土を何度塗り、手を加えられたものです。また天板は大理石仕様です。スポット照明をあてとても味わいのある仕上がりになっていてエントランス全体の質を高めています。
エントランス
 
和室パース

和室

・左図の室内パ−スも粟谷さんが若夫婦の和室を南国風にアレンジし提案されたものです。全体的に落ち着いたうすいグリ−ン色が基調となっています。琉球畳や腰板塗装仕上げ、そして格天井がどことなく伝統的な純和風とは全く違う新しい和空間に仕上がっています。ふすま、壁のはめ込み窓はとても軽快な雰囲気を作り出していで子供達が寝そべった時にこの空間でいろいろな創造力を培っていきそうですね。

 和室
・粟谷さんにとって二世帯住宅は初めてで親夫婦、子夫婦の意見調整に苦心されたようです。また施主様はいろいろなイメ−ジを断片的に要望されるケ−スがありましたが、そういう時はスケッチ、パ−スなどを書いて、その都度、確認して進めていかれました。
 
◎お客様の声／「コ−ディネ−トを勉強している人でないと分らない部分があります。特に色については、ひとつひとつのこだわりや豊富な知識で情報が聞けるので粟谷さんの意見はとても参考になりました。」とご主人がおっしゃっていました。
◎インテリアコ−ディネ−ト事例紹介＜その2＞
（粟谷さんは主に外観と内装のカラ−コーディネートを担当されました。）
  ■お客様データ／・小松市内　・Ｋケアハウス
ケアハウス外観
・外観は一見お店のような感じです。外壁、全館のインテリアカラ−コ−ディネ−トを粟谷さんが手がけられました。親しみのもてるオ−プンな雰囲気の建物です。

ケアハウス中
・エントランスから畳コ−ナ−を見た様子

ケアハウス中
・畳コ−ナ−からリビングを見た様子。

 

ケアハウスリビング
・リビング

 特殊浴場の脱衣室
・特殊浴場の脱衣室

施設長様からは安らぎのある穏やかな色調でとのご依頼をいただき、粟谷さんが具体的な色をカラ−カ−ドで提示し確認していかれたとのことです。
1、自然の色・・・・グリ−ン
2、実りの色・・・・・イエロ−
1、2とも、人の命を支える色として定義しましたとのことです。家具のチェア、ソファ、ベンチの張リ地カラ−は意識的にイメ−ジカラ−を使用されています。全体的に木をふんだんに使用し、温かみ,親しみ感が伝わってきます。また地域のコミュニティ−の場としての位置づけも兼ねる施設でバリアフリ−はもちろん施設全体が分り易く、随所に人に優しい配慮がほどこされています。
施設長様の「生きていて良かったと思わせるのがこの仕事のプロです。」というお言葉に感動を得ました。きっと　利用者の安心感に繋がるものと確信しました。
 

◎コーディネーターとして、何が一番必要だと思いますか？
商品知識は不可欠ですが、それ以上にお客様に対する熱意が大切だと思います。

◎施主（施設長様）の声
人はいくつになってもキラキラ輝く瞬間があります。介護する人もされる人も相互にキラキラ輝けたらいいなという思いで施設を運営していきたいです。そのために粟谷さんにいろいろアドバイスしていただきとても居心地のいい施設になりました。とのことです。

◎粟谷さんの今後の展望
お客様に信頼していただけるようなコディ−ネ−タ−を常に目指しています。

◇取材後記◇
施主様が取材に対して大変好意的で粟谷さんへの信頼度の高さがうかがえました。今の会社に入社する前はキッチン専門の会社で働いた経験もお持ちで、キッチンまわりに関する知識は豊富でいらっしゃいます。今後は英会話をマスタ−したいと、多才さに加えチャレンジ精神に終わりはありません。会社では紅一点の粟谷さん。責任感が強く、何から何まで任されていらっしゃいます。さらにインテリアコ−ディネ−タ−以外の資格も多数お持ちで幅広い知識と経験でお仕事の幅も多岐になっていくものと思われます。今後ますます活躍が期待されることでしょう。

◇◇御礼◇◇
取材にあたり、Ｉ邸の皆様とＫケアハウスの皆様にはこころよく承諾していただきました。誠にありがとうございました。今後共、ＩＣの活動にご期待下さい。

※取材／掛野、佐々木


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