今回ご紹介するのは、IICA賛助会員である照明メーカー「コイズミ照明」に勤務する北川りえさんです。
取材陣は、顧客定期訪問で新商品の照明器具を説明している現場へお邪魔し、お話を伺いました。
取材陣も新商品の照明説明を一緒に勉強させていただきました。

■　Q：この仕事に就こうと思ったきっかけを教えてください。
A：子供の頃の愛読書は「私の部屋」でした。小屋裏に真鍮のベッドが置いてあるのに憧れました。
インテリアの勉強をしたくて、「町田ひろこアカデミー」に通いましたが、当時はインテリアコー
ディネーターの認知度もまだ低く、経験も商品知識もないまま職として選択する勇気はありませんでした。
エクステリアにも興味があったので、初めはエクステリアの会社に就職しました。
その後、結婚、出産を機に、好きなものを仕事にできるコイズミ照明に就職しました。

■　Q：今までの経験の中で、一番印象に残っていることはどんな事ですか？嬉しかった、又は苦しかった思い出などを聞かせてください。
A：苦しい思い出はたくさんありますが、仕事とはそういうものだと割り切るようにしています。
嬉しいのは、照明プランを提案した物件において、心配していた明るさなどが思い通り 行き、お客様の「良かったよ」のお声と笑顔が何より嬉しいです。

■　Q：最近のお客様の傾向を教えてください。お客様に人気のもの、またあなたが注目している ものはありますか？
A：環境配慮に対する視点の製品群（LED、省エネ蛍光灯等）のお問合せが非常に増えてきました。また、器具のデザインよりも、ダウンライトや間接照明というような空間と一体化したあかりを求められる方が多いです。

■　Q：今後の目標を聞かせてください。
A：常に向上心を持って照明に関わっていきたいです。人間的にも仕事を通して成長していきたいと思います。

■　Q：今後、コーディネーターになろうとしている人達へメッセージ又はアドバイスをお願いします。
A：ご自身に自信を持って、夢に向かって前進してください！

取材を通じて感じたことは、とてもまじめで勉強熱心な方だと感じました。北川さんは、お仕事はもちろんのこと、3人のお子様がおられ、仕事で夜遅くに帰った後も家事、育児と多忙な日々を過ごしており、一日の平均睡眠時間が3時間とおっしゃっていました。今一番したいことが、「快適睡眠」と答えられたのも納得でした。
それでも弱音を吐くことなく、常に向上心を持って成長していきたいとおっしゃっていた北川さんはすばらしいと思いました。
「照明」「あかり」というインテリアには欠かせない分野に携わっている北川さん。
「デザインや見え方も大事ですが、流行に流されることなく、大切なのは使うお客様の気持ちになってトータルで配灯を考えてあげることです。ダウンライトや間接照明も素敵ですが、球換えやお掃除のしやすさまで考えてあげることが大切です。」と話す北川さん。
「私は低い位置の特にスタンドが好きなんです。低い位置の光というのは、沈む夕日を連想させ、 人間が自然とくつろげるからです。」
聞けば聞くほどなるほどと思うことがたくさんありました。
照明はとても奥の深い分野。ランプ一つ、光源一つ、器具の構造まで合わせて考えていくと複雑ですが難しいけど、楽しい照明の世界。
北川さんは、今後も照明の世界で光り輝いていくことでしょう。
北川さん、コイズミ照明の皆様、お忙しいところ取材にご協力賜り、誠にありがとうございました。
また、取材の場を提供してくださったスパイラルの皆様、ありがとうございました。

文・写真　　　　　掛野

取材チーム　　　掛野・松本・森田