Vol.19 塩村 亜希 さん
Vol.19 塩村 亜希 さん

■     氏名 塩村 亜希
■     会社名 ㈱セイダイ
■     業務内容
見学会の対応、注文住宅の設計、コーディネート業務から企画・営業まで幅広くこなす、一級建築士、インテリアコーディネーター
■     ICへの道程
子供の頃から、模様替えなどが大好きで、ずっとインテリアの仕事をしたいと思っていて資格を取得されたそうです。
■     趣味 自動車
以前は毎週のようにサーキットに通っていたそうです。とても見た目からは想像できません。最近は家庭菜園にはまりつつあるようです。
■     座右の銘 「雨だれ 石をうがつ」(←継続は力なり)
今回は、㈱セイダイに勤務する塩村亜希さんが設計・コーディネートを担当された物件をご紹介します。
■     お客様データ
家族5人(ご夫婦+お子様3人)
とても気さくなご夫婦と元気いっぱいの子供たちです。

家の仕様は㈱セイダイさんご自慢の世界レベルの次世代省エネ基準適合住宅の高気密・高断熱住宅。
大きな吹き抜け空間に、大きな窓。
また、無垢の木をふんだんに使い、白と木目を基調にしたナチュラルな仕上げで、風が抜け、とても明るい住宅です。

床は地元能登産の無垢板(能登ヒバ)を使用。とても温かみがあります。
ここのご家族は裸足が大好きで、あえて、床には塗装もワックスも塗らず、自然のままの感触と肌触りを味わっていただけるようにしたのだとか。
無垢板で無塗装なので、傷が付いても水滴を垂らす程度で、すぐに消えるそうです。

大きな吹き抜け空間。
しかも1階は天井高が2m80cmもあり、とても開放的です。
また手摺の腰壁は透明のポリカボネートが張られていて安全で、家族がどこにいても、気配が感じられるとご夫婦も喜んでいました。

  

  

リビングの隅にある畳の間。壁にはこだわりの土佐和紙が貼られていました。

2階の子供部屋。
子供たち3人が伸び伸び遊べるよう、今は広々オープン空間に。
将来は仕切れるようにしてありました。

天井のクロスは蓄光クロスで、夜になると星が満開に光ります。

     

玄関にはかわいく演出されたニッチ棚が。 傘立てはなんとタイル職人がタイルで手作り。

  

お庭にはなんとご主人手作りの鉄棒が!

本当に家に愛着を持って楽しんで暮らしている様子がわかります。

  

家を建てた時の記念にビー玉の埋め込まれた玄関アプローチのコンクリートには、当時の子供たちの手形と日付がありました。

手、大きくなったかな・・・

 

塩村さんと、お客様ご家族みんなで記念撮影。

 

「お客様に聞きました」 

 

Q:この家で一番のお気に入りの場所、または部分はどこですか?

A:ど~んと広がっている吹き抜けのリビングです!

 

Q:お客様にとって塩村さんはどんな印象でしたか?

A:会社の人というより、むしろ昔からの友達のようで、とても話しやすく、希望も伝えやすかったです!

 

Q:以前のお住まいと比べていかがですか?

A:以前はアパートで、隙間風も多く、冬はとても寒かったけど、この家は、夏は涼しく冬は暖かく、とても快適に過ごしています!

 

Q:インテリアコーディネーターとしての塩村さんはどうでしたか?

A:インテリアに関して適切なアドバイスをしてくださり、塩村さんには設計もコーディネートも一緒に依頼しました。

間取りに関してはかなりこだわって5回も図面を直していただきました。

仕上がりの様子も3Dで見せてくれたので、とてもわかりやすく、出来上がった後もほぼイメージ通りで、大満足しています!

 

「塩村さんに聞きました」 

 

Q:塩村さんがこの家を設計・コーディネートするにあたり、一番気をつかった部分(力を入れた部分)はどこですか?

A:お子様が3人いたので、その子達に優しい素材を使いたいと思いました。

 

Q:お客様へ一言お願いします。

A:お客様とは好みが合い、共感できる部分も多く、気持ちも入ったし、成長させてくれました。竣工後も内見会を開かせていただきましたが、3日間で100組近い来場者がありました。長男さんが、将来「セイダイさんになりたい!」と言ってくれた言葉がとても嬉しかったです。

 

Q:インテリアコーディネーターとして、何が一番必要だと思いますか?

A:お客様の本音を聞きだす話術です。

 

Q:コーディネートをする時、どういうことを心がけていますか?

A:お子様がいる事が多いので、安全で、長く楽しめるような提案をするようにしています。

 

Q:今後の目標を聞かせてください。

A:10年、20年経った後、再び同じお客様からインテリアコーディネートのご依頼をいただけるようになりたいです。

 

Q:今後、コーディネーターになろうとしている人達へメッセージをお願いします。

A:とにかく勉強!!全てが勉強です。それが楽しいと思われるようになれたら良いのではと思います。

 
ここで、塩村さんの他の物件例もご紹介します。

  

  

自然志向なナチュラルなものから。モダンなものやエレガントなものまで幅広く、お客様の嗜好に合わせて、どんなテイストのものでもご提案されています。

 

最後に、塩村さんの勤める㈱セイダイさんをご紹介します。

  

会社の受付には、ウェルカムボードが飾られています。(写真:左)
打合せルームが事務所とは別室にあり、空間を細部まで利用する工夫が実際に御覧いただけます。(写真:右)

  

とても落ち着く打合せ室には、「セイダイさんってどんな会社?」というのがわかりやすく書かれた冊子や、プランニング集も置いてあります。また、お客様との勉強会の様子などを掲示板に貼り、会社がお客様のために一生懸命、真剣に取り組んでおられる様子が伺えました。

㈱セイダイさんの特徴は、何より長持ちする健康的な住宅が売りで、しかも設計・コーディネートは全て自社の女性の建築士が行っているそうです。

  

月に1回は開かれるという勉強会、構造見学会の様子

 

取材後記

塩村さんの取材を終えて感じたことは、趣味が自動車で、毎週のようにサーキットに通っていたなんて、見た目からは全く想像できないほど、優しく温和な雰囲気をかもし出しています。ですが、内に秘めたものは熱く、勉強熱心で、お客様ご家族の幸せを心から願い、努力されている方だと感じました。ご自身も妻として母親として忙しい生活を送りながら、日々勉強の精神でがんばっている様子が、お言葉からも伝わってきました。今後も益々、建築・インテリアの世界で活躍されて行くことでしょう。

 塩村さんのお仕事の様子

今回、取材にご協力いただきましたお施主様、㈱セイダイの皆様には、この場を借りて御礼を申し上げます。

ありがとうございました。

 

文:掛野

写真:吉崎・掛野

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