はじめに
IICAのメルマガ発行を記念し、IICA新コンテンツとして、「ICリレーコラム」を立ち上げました。読者の皆様の「快適な暮らし」のヒントになれば、とインテリアコーディネーター(以下IC)の皆さんの日頃の経験などをもとにリレーで寄稿していただきます。
ICの仕事は幅広くいろんな立場の方がいらっしゃいます。そんな幅広い情報を皆様にお届けできるのでは...と思っています。
そして、「こんなこと知りたいなぁ」など、ありましたら、ぜひご一報ください。読者の皆様からの情報もお待ちしています。


創刊号のテーマは「家具選び」について米谷薫さんからのお話しです。
次号は、掛野俊介さんを予定しています。どんなお話しをしてくださるか・・・
建築士でもある掛野さんからは、現場での失敗談などもあり、わかりやくお話しくださいました。お楽しみに!

 

●創刊号:IICA:米谷 薫「家具選びで失敗しないためのヒント」

一般的に言って、家具はそう、しょっちゅう買う物ではありません。
また、一度買ってしまうと、価格的にも、簡単に買い直せるものでもありません。
その上、最近の商品は、手頃な価格帯のものであっても、そう簡単に壊れませんので,気に入らないからとか、古くなったからと言っても、捨ててしまうにはかなりの思い切りが必要になります。
そこで、最初に家具を選ぶ時に、失敗しないための一番基本的なポイントについてお話ししたいと思います。


●買い替える?一生使う?

家具を買う時に、まず考えて欲しいのは、その家具を(期間的に)どれくらい使うつもりなのか?と言うことです。その家具は、いつか買い替えるのか、それとも一生使うのかと言う事をよく考えて下さい。

デスクならデスクの機能、ベッドならベッドの機能を果たしてくれて、その必要な期間が終われば捨ててもいい、買い換えてもいいと考えるのか、それとも買い替えを考えず、できれば一生使いたいと考えるかによって、自ずと選ぶべき家具のイメージが見え、選ぶ家具の範囲(グレード、価格帯等)が限定され、迷う巾も狭まり、家具を買って失敗する確立も、格段に小さくなります。

 

●買い替えを考える=価格重視

買い替えを考えるなら、その家具の機能を優先させて、その材質やティスト、他のインテリアとのコーディネートといったことににあまりこだわらず、価格の安さに重点を置いて選択することができます。


●一生使う=満足度重視

しかし、買い替えを考えず、一生使うつもりであれば、その機能はもちろん、材質やティストへの大きなこだわり、住空間全体に十分気を配ったコーディネートも必要になります。
もちろん、満足度は高くなりますが、予算もそれなりのものが必要となります。


●例えば・・・


○子供さんのベッド選びについて

高校生ぐらいになって背が伸びたら、それなりのものに買い換えればいいと思うのであれば、マットレスのない子供用の手頃な価格帯のベッドでいいでしょう。
しかし、少なくとも結婚して独立するまでは使って欲しいと思うのであれば、しっかりとしたしたマットレスの乗った大人用のベッドを用意してあげましょう。

○良く聞く失敗談

例えば、新築された時に、アパートで使っていたダイニングセットがまだ十分使えるのに、大きさもティストも新しいお家に全然合わなくて、買い替えざるを得なかった。あるいは我慢しながら使っている。
(アパートに入る時には、買い替えても惜しくない物を買っておくべきだったなぁ...。)
やはり新築で、予算がなくて、安いソファーを買ってしまったが、結局、我慢できなくていいものに買い換えた。あるいは短期間で痛んでしまった。
(新築を機に少し無理をしてでも、思い切って一生使える物を買っておくべきだった...。)
こういった事例は、本当によく耳にします。


今回、お話ししたのは、あくまでも基本的なポイントです。
このポイントを押さえておかないと、後々ひどく後悔することになります。
実際の家具選びは、このポイントを押さえた上で、そこから始まるとも言えます。

文:米谷 薫

 

米谷 薫(こめたに かおる)

現在、IICA副会長。
インテリアショップ「エス・ティ・ファーム」(金沢市上荒屋)を経営。
一般顧客への家具、雑貨の販売の他、輸入カーテンのマナテックスのショールームを併設。
住宅メーカー、マンションメーカーのモデルルームのインテリアプランニング、生活雑貨によるディスプレイ等も手がける。

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