
スキルアップセミナー
* 手描きパース実務講座 第5回 リポート 2010年12月15日(水)開催 *
10月6日から始まりましたこのパース講座も、 今回でいよいよ最終回です。
今回の内容は、
1) 復習
2) 小物の描き方
3) 講師による実演 (ヒアリング~スケッチパース作成)
4) 着彩パース作品の講評
予定のカリキュラムを少し変更し、
他の方の作品を見ることも良い勉強になりますね~…..いうことで、
最後に「作品の講評」という時間を設けることにしました。
そして、当初のカリキュラムでは、受講者が2人1組で顧客とICになり、
ヒアリングしてスケッチパースを描くという実践練習を予定していましたが、
今日は宮原先生がIC役となり、日頃の実務を実演していただくことにしました。
* * *
1) 復習
まずは、第1回目の「線の引き方」「影の入れかた」から、「アイソメ図・消点パースの描き方」などをもう一度さっとおさらいしました。
2) 小物の描き方
・ファブリックの描き方……カーテン、ベッドカバー、プリーツスクリーンなど
・植物 ……観葉植物、木、鉢など
・照明器具……スタンド、ブラケットなど
3) 講師による実演 (ヒアリング~スケッチパース作成)
クライアントの要望をヒアリングしながら、手早くパースを描いて、
イメージを共有しながらプランを確認していくという作業を、宮原先生に実演していただきました。
受講者の1名がクライアントになり、
平面プランを元にヒアリングしつつ、先生がアイソメや1消点パースを描いていきます。
ビジュアル化して細かい部分を確認していく作業は、クライアントも納得して仕様を決定でき、
打合せがスムーズに進みますので、どんどん取り入れていきたいところです。
即、明日からでも実践できる内容で、皆さん高い関心を持って見つめていました。
4) 着彩パース作品の講評
前々回までに勉強した「アイソメ図」「1・2消点パース」に、前回着彩をしましたが、
時間切れとなり残った課題は、宿題とし、着彩して今回持ち寄っていただきました。
1人1作品をホワイトボードに掲示して、全員で鑑賞しながら先生に講評をしていただきました。
線の描き方、色の選び方、光の捉え方…..各々の感性の違いでこのように違った作品が生まれました。
色の使い方は難しい……とよく悩むのですが、こうして見ると、着彩したものはやはり色の無いものよりもスーッと入って来て、与える印象の違いは大きいことが分かります。
他の方の作品と対比して見ることは、とても参考になりました。
* * *
かけ足で5回勉強して来ましたが、
5回だけとは思えないほど、短期間に皆さん上達されたことに驚きました。
でも一番驚いているのはご本人かもしれません。
「まさか、ここまで描けるようになるとは….!?」と、思われたのではないでしょうか?
宮原先生からも、皆さん「真面目」で「呑込みが早い」と仰っていただきました。
もうすでに、お仕事に役立てている方も居られ、実務に役立つ講座となったことは嬉しい限りです。
是非、いつでも使えるよう日頃から訓練して、高いテクニックを身に付けたいものです。
最後に、会場をご提供くださいました㈱サンゲツ様と、シンコール㈱様に、心から御礼申し上げます。
シンコール㈱桶川様には毎回、用具をお借りしたり、コピーをお願いしたり、お茶をいただいたり….と、大変お世話になりました。 ありがとうございました。
ご参加の皆さま、長い間お疲れ様でした。
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参考になる1冊…..
「インテリア・スケッチSuperトーク」 長谷川矩祥著 グラフィック社
全てカラーページなので、着彩の参考になり、パーツ(家具・設備・小物など)の例も豊富。
画材による描き方の基礎や、早描きスケッチ、コミュニケーション・スケッチ、イメージ・スケッチについて説明されている。
パソコンを使ってスケッチを描く方法についても記述あり。(ソフト:Painter、ペンタブレット:WACOM Intous 3)
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お.ま.け…..
ゲストの、ひまりちゃんとつづみちゃん。 おとなしくお利口さんにママを見守っていました。
IICAは子育て中のママを応援します…….(!?)
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手描きパース実務講座 第5回レポート&写真:柿本