
スキルアップセミナー
* 手描きパース実務講座 第4回 リポート 2010年12月1日(水)開催 *
パース講座第4回目は、いよいよ「マーカー、パステルによる着彩」です。
着彩用具の効果的な使い方を教わり、平面図やパースに着彩していきます。
準備した着彩用具
マーカー…….コピックスケッチ 4色(E31,E44,R29,G29)
パステル…….ヌーベル(24A)
修正液 ……..細字
色鉛筆
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まず、前回提出した宿題のアイソメ図に、宮原先生が添削をしてくださり、今回戻していただきましたので、
その力作群から一部をご紹介します。
赤ペンで丁寧にコメントを書き添えていただきました。
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着彩の用具は、マーカーとパステルをみなさんに準備していただきましたが、
初めて使う方もいますので、まずは先生にお手本を見せていただくところから始めました。
パステルは、カッターナイフで擦って粉にしますが、
顧客の目の前で描くクイックパースを想定していますので、
直接用紙の上に落し、ティッシュペーパーで擦り、手早く仕上げていく方法です。
まず平面図から…….。
面積の広いところから始めます。
パステルの色は、フローリングの床に茶色(054番)、水まわりに水色(088番)、畳に緑色(068番)、収納部分に赤色(148番)、そして影に143番などを使いました。
収納部分とは、押入・クローゼット・シューズクローク・カップボード・床の間・仏壇・棚などです。
強めに色をつけてもOKで、面棒を使っても良いそうです。
そして、シンクや浴槽の「水の溜まり」部分を描いたり、家具の影を入れたり、修正液で光を入れたり…..と、
ひと手間加えることで、ぐんと見栄えがよくなるテクニックを教わりました。
マーカーとパステル、他に色鉛筆を適宜使い分けて、平面図で5分程度を目安に仕上げていきます。
平面図に着彩するだけでも、間取りが分かり易くなり、ツールの一つとして使えますね。
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次に、パースに着彩をしていきます。
前回までに各自が描いた作品に色を付けていきます。
影は大げさなくらい濃く入れてもOK. 光の当たるところを考えて色を抜く部分を作ると、
影とハイライトで上手く見えます。
マーカーの使いかた…..
・大きい部分を塗る場合は、太いペン先をねかせて。
・ゆっくり塗ると濃くなり、重ね塗りをすると更に濃くなるので注意。
・勢いよくスーッとペンを走らせて。
受講者のみなさんの作品です。
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第4回目は、待ちに待った「着彩」の手法についての勉強でした。
パステルは消しゴムで消せますし、とても使い勝手の良い着彩用具であるということが分かりました。
皆さん、すぐにハマって、着彩に開眼していった様子でした。
色をつけるのは難しいと思いがちですが、何度も描いて慣れることが大切だそうです。
マーカーとパステルを使いこなせるよう、自宅でも宿題でたくさん練習して来てください。
いよいよ次回は最終回です。
当初予定のカリキュラムを少し変更して、より役立つ内容で開催したいと思います。 お楽しみに。
手描きパース実務講座 第4回レポート&写真:柿本