
スキルアップセミナー
* 手描きパース実務講座 第3回 リポート 2010年11月10日(水)開催 *
パース講座第3回目は、「 1 消点 ・ 2 消点パースの作成」です。
5回シリーズも中盤となりました。
講師の宮原先生には、今回も雨のなか富山から遠路お越しいただき、パースの本髄ともいうべき1消点と2消点パースの手早い描き方を教えていただきました。
1消点パースは、6帖~10帖程度の広さを描くのに向いており、
大きい空間は歪みが大きくなるため、2消点パースの方が向いているとの説明がありました。
準備するもの: シャープペンシル、30㎝以上の定規、赤ペン、A3用紙
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まず、始めは1消点パースから・・・・・・。
いただいた課題は、
[1] ソファのあるリビング
[2] 食器棚のあるダイニングキッチン
[3] ベッドルーム
課題[1] ソファのあるリビング…….
手順 1)…前回同様、平面図のグリッド線を赤ペンでなぞり、分かりやすくしておきます。
手順 2)…A3用紙のだいたい中央に、1/50のスケールで、
平面図の寸法のW3636とH2400の四角を描きます。(W3600でもOK)
その中に、909(又は900)ピッチのグリッド線を入れていきます。 これは奥の壁面になります。
手順 3)...中央の5ミリ上に消点をとり、4隅と結んで両側の壁面の床と天井のラインとなる線を引きます。
手順 4)...課題が正方形の8帖間なので、正方形に見える任意の位置に手前の床線を描きます。
手順 5)...床に、右奥と左手前を結ぶ斜めの線を引くと、
次々と垂線、平行線によって、両側の壁、床のグリッド線が描け、グリッド下敷きが出来上がります。
これをサインペンでしっかりなぞり、課題[1]から[3]の下敷きとして使います。
手順 6)...グリッド下敷きに、新しい用紙をのせ、平面図をもとに家具を配置し、
立ち上げると、1消点パースの出来上がりです!
自由にカーテンやラグ、絵、植物などを書き加えて、それぞれ味わいのあるパースに仕上がりました。
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次ぎは、2消点パースです。
2消点パースは、床面がドーンと広く、迫力あるパースに仕上がるそうです。
課題は、12.5帖、 天井高2400㍉の
[1] リビングボードのあるリビング
[2] サイドテーブルのある寝室
先生から2消点パースのグリッド下敷きの描き方について説明を受け(詳細は省略します)、
あとは今まで勉強してきたアイソメや1消点と同様に家具などを配置し立ち上げていけば、
2消点パースもらくらく(?)描けていきます。
* * *
これまでの3回の講座で、アイソメ・1消点・2消点パースをかけ足で学びました。
コーディネーター資格試験の受験勉強以来、一度も描いていない方も多かったようですが、
受験のときの集中特訓の経験が身体に染み付いているのでしょう、
呑込みがとても早く、全員が同じペースで進んでいけているのが流石でした。
新入会員の参加が多く、この講座で初めてお会いした方々も居られましたが、
回を重ね、和気藹々と時間は進み、終了後のおしゃべりにも花が咲くようになりました。
第3回目も、みなさまお疲れ様でした!
手描きパース実務講座 第3回レポート&写真:柿本